仏壇の掛け軸のサイズに決まりはある!?正しい掛け方とは?
普段お参りしている仏壇には掛け軸が
飾ってありますよね。
毎日何気なく目にしている
その仏壇の掛け軸の配置には
決まりがあるのか、さらに、
大きさにも決まりがあるのかなど
気になる方も多いと思います。
そこで、ここでは
- 仏壇の掛け軸は正しい掛け方があるのか
- 仏壇には掛け軸が絶対に必要なのかどうか
について解説させて頂きたいと思います。
仏壇の掛け軸の掛け方やサイズや
配置のルールなどについてお知りになって
おきたい方は、ぜひ、以下の記事を
ご覧になってくださいね。
この記事に書いてること♪
仏壇の掛け軸!正しい掛け方は?
普段お参りするときに、目にしている
仏壇の掛け軸ですが、その掛け軸の
大きさには決まりがあるのか、
また飾り方や配置などにルールが
あるのかについてあまりご存じない方は
多いと思います。
そんな方のために、以下に仏壇の
掛け軸のサイズの決まりや飾り方など
配置のルールについて解説させて
頂きたいと思います。
サイズに決まりはある?
仏壇に掛ける掛け軸のサイズには
特に決まりはなく、お家にある
仏壇の大きさに合っているサイズの
掛け軸をお祀りするのが一般的です。
どのようなサイズの掛け軸を
購入したら良いのかわからない場合は、
仏壇店で購入しようと検討している
掛け軸のサイズをあらかじめ
チェックしておき、
そのサイズと同じ大きさに紙を切って
仏壇の中に入れ何かでとめてみて、
サイズがぴったり合うものを
チョイスするというのが、
仏具店おすすめの掛け軸のサイズの
選び方のようです。
飾り方や配置のルールは?
仏壇の掛け軸の基本的な飾り方は、
最上段の中央にご本尊様をお祀りし、
その左右に宗祖名号の描かれた
掛け軸を配置します。
仏壇のご本尊様や掛け軸の祀り方は
宗派によって異なります。
以下に各宗派ごとの基本的な掛け軸の
飾り方をご紹介しますね。
浄土真宗西本願寺の場合
浄土真宗西本願寺の場合、
中央に阿弥陀如来のご本尊様を
配置し、自分から見て左側に
蓮如上人の掛け軸、右側に
親鸞上人の掛け軸を配置します。
浄土真宗東本願寺の場合
同じ浄土真宗であっても
東本願寺の場合は、中央に
阿弥陀如来のご本尊様を
配置するのは同じなのですが、
自分から見て左には
南無不可思議光如来、右には
帰命尽十万無碍光如来の掛け軸を
配置します。
浄土宗の場合
浄土宗の場合中央には浄土真宗と
同じ阿弥陀如来を配置しますが、
自分から見て左側には法然上人、
右側には禅導大師の掛け軸を配置します。
真言宗の場合
真言宗の場合、中央には大日如来の
ご本尊様を配置し、自分から見て
左側には不動明王、右側には弘法大使が
描かれた掛け軸を配置します。
曹洞宗の場合
曹洞宗の場合は、中央には釈迦如来の
ご本尊様を配置し、自分から見て左側には
常済大師、右側には承陽大師の
描かれた掛け軸を配置します。
臨済宗妙心寺派の場合
臨済宗妙心寺派の場合は、中央には
曹洞宗と同じ釈迦如来のご本尊様を
配置し、自分から見て左側には花園法皇、
右側には無相大師の掛け軸を配置します。
一般的な禅宗の場合
一般的な禅宗の場合は、曹洞宗や
臨済宗妙心寺派と同じく中央に
釈迦如来のご本尊様を配置し、
自分から見て左側には道元禅師、
右側には達磨大師の掛け軸を
配置するのが一般的なようです。
天台宗の場合
天台宗の場合は、中央に阿弥陀如来か
釈迦如来のご本尊様を配置し、
自分から見て左側に伝教大師、
右側に天台大師の掛け軸を配置します。
youtubeにて仏壇の掛け軸を含めた
仏壇の飾り方を紹介している動画を
見つけましたので、掛け軸を
どう飾ったらよいのかわからない方は、
ぜひ、ご覧になっておいてくださいね。
そもそも仏壇の掛け軸は絶対に必要!?
昭和30年ごろまでは、どの家も
作り付けの戸棚に故人の位牌を
お祀りし、供養していたのですが、
近年になって、ご先祖様が
ご本尊様のお近くに往生してもらいたい
という願いを込めて仏壇にお釈迦さま
などのご本尊様や掛け軸を
お祀りするようになったのです。
古くから祀られているご本尊様や
掛け軸は御霊が宿り、そのご本尊様や
掛け軸があるご家庭の
守ってくれるとされているのですが、
ご先祖様のご供養のみを
考えるのであれば、仏壇にご本尊様や
掛け軸を配置せず位牌のみを
配置してもよろしいようです。
浄土真宗では、阿弥陀仏の像や
お姿の掛け軸、六字名号を
お祀りしたほうが念仏の目印となるので
良いようです。
まとめ
仏壇に掛ける掛け軸の大きさには
特に決まりはなく、ご自宅の仏壇の
掛け軸を置くスペースである
上段のサイズに合ったものであれば、
良いようです。
ご本尊様や掛け軸の飾り方は、
宗派によって異なりますので、
上記でご紹介しました、各宗派の
飾り方を参考に配置してください。
あと、仏壇に掛け軸やご本尊様を
お祀りするようになったのは、
近年になってからで、以前は
作り付けの戸棚に故人の位牌を
お祀りしていました。
ご先祖様がご本尊様の近くに
往生してもらいたいという願いを
込めて掛け軸やご本尊様を
お祀りするようになったので、
ご先祖様の供養のみを考えるので
あれば、お仏壇にはお位牌のみを
お祀りしても良いようです。
ただ、浄土真宗では、阿弥陀仏の像や
お姿の掛け軸、六字名号を
お祀りしたほうが念仏の目印となるので
浄土真宗の方はできれば、きちんと
仏壇の上段にご本尊様とその左右に
掛け軸を飾るようにしましょうね。