介護のヒヤリハットの書き方!3つのポイントを紹介【文例あり】
皆さん、こんにちは。
今回は介護職でよく使われている
ヒヤリハットの報告書の書き方について
お話させて頂きます。
介護職で働いていると
記録は常日頃としているもので
その中の一つとして
ヒヤリハットは該当します。
「ヤバイ!」
「危なかった!」
と思ったことをそのまま
シートに書けばいいのですが、
なかなか事象を
文字に綴るのは難しいもの。
だからこそ、的確に書ける
ポイントをまとめてみました!
この記事に書いてること♪
介護のヒヤリハットの書き方の3つのポイントとは?
介護のヒヤリハットを的確に伝える書き方の
ポイントは3つあります。
そのポイントをすべてクリアすれば
ある程度のレベルのレポートまで
持っていくことが出来ます。
初めは難しく思うかもしれませんが
慣れればとても簡単でかつ
スムーズに記録を終わらせることが出来ます。
ポイントその1 対象の利用者さんは何をしていたかを明確に書く
まずはヒヤリハットの対象となった利用者は
何をしていたのかを記載しましょう。
その場の光景を読む人すべてに
認知してもらうためです。
いきなり事象に入っては
その場の光景がイメージできず、
文字の羅列になってしまう可能が
多くあります。
その際は5H1W
【いつ・どこで・だれが・何を・
なぜ・どのようにを】を
意識して書くといいでしょう。
どのような状態だったがより鮮明に
分かることにより
発生の原因が多くの人に
伝わりやすくなります。
ポイントその2 発生した様子をわかりやすく書く
何をしていたのかの後に来ることは
発生した出来事です。
この出来事は発生した様子を
わかりやすく書くのが
一番大切なポイントです。
文章で書くのは苦手だ、
説明しにくいという場合は
絵で書くのもいいでしょう!
絵は上手でなくても大丈夫!
部屋の間取りや
物の配置が分かるだけでも
見る人の理解力を深めます。
また、その際に
その事象が起こった原因を書くといいでしょう。
例えば「転倒しかけた」ということでも、
「ゴミが落ちていて躓き、転倒しかけた」や
「床が濡れていた為、滑り、転倒しかけた」等
書くと発生した様子が分かりやすく
伝えられることが出来ます。
ポイントその3 事故を振り返りを書く
ヒヤリハットはなぜ書くのか。
なぜ報告書としてあげるのか。
それは事故を防ぐ為です。
ヒヤリハットとは
事故にはならなかったけど
事故になりそうでヒヤッとした事項です。
事故は原因が分かれば
防ぐことが出来ます。
だからこそしっかりと
ヒヤリハットの事項を振り返り
原因を突き止め、
事故を防ぐ方法を
記載することが必要となります。
ヒヤリハットの原因の要因は主に
「環境的要因」と「人為的要因」です。
そもそもの環境がいけないのであれば
次も必ずその事象は行い
事故につながります。
事故をしっかりと振り返り
原因・対策・改善点などを記載しましょう。
ヒヤリハットの文例を紹介!よくあるケースのものを集めてみた
ヒヤリハットの書き方のポイントについて
3つご紹介させて頂きましたが
イメージは付きましたでしょうか?
分かってるんだけど
なかなかうまく書けないという方も
少なくはないと思います。
そんな方の為に
実際によくあるケースの
ヒヤリハットの文例をご紹介させて頂きます。
報告書をうまく書くには
うまい人の報告書の書き方を盗むのも
一つの方法です。
実際に報告書をご紹介させて頂きますので
書き方やまとめ方・言い回し等
盗めるところは盗んでしまいましょう!
〇掃除中に床に落ちている薬(錠剤)を発見する
経緯:朝・昼・夕の1日3回服薬介助のサービスがある。
-対応-
12:00 (HP)昼の掃除のサービス時、テーブルの下に白い錠剤が落ちているのを発見する。
12:05 (HP)ご利用者に確認するもわからず、事務所スタッフに報告する。ご本人の体調確認を行い、必要に応じてバイタル測定を実施する。
12:10 (事務所スタッフ)ケアマネジャーさんと訪問看護に報告する。
原因:服薬介助もしくは自力で服薬する方の口からこぼれ落ちたのを気付かなかったと思われる。
対策:服薬介助するときは、飲み込みまで見守る。また、口の中に薬が残っていないかまで確認する。
〇食事介助中にむせこまれる
要介護5の寝たきりのご利用者で、お食事の時は車いすへ移乗している。また、食事形態は刻み食で、水分はとろみをつけて介助している。お食事のペースは遅く、介助するのに時間がかかる。
―対応―
食事介助をしている際にむせこまれたため、タッピングして気管に入った食べ物をはきだしてもらい、落ち着かれる。
―考えられる原因―
・食べ物の飲み込みを確認せず、介助者側のペースで介助してしまった。
・水分に充分とろみをつけていなかった。
・こまめに水分補給をしていなかった。
―対策―
・必ず、飲み込みを確認してからスプーンを口に運ぶ。
・どのくらいとろみをつける必要があるか、事前に確認をとり、介助者で統一する。
・食事の合間にこまめに水分を入れることで、喉を潤し、嚥下をスムーズにする。
〇ベッドから車いすへの移乗時にずり落ちてしまう
要介護3の方で、息子様と同居しており、近隣に娘様が在住。息子様は平日仕事をされており、帰宅は夜遅い。娘様は昼食と夕食を準備しにくるが、それ以外は1人で過ごされている。歩行困難で、車いすで生活されている。排泄介助はベッド上で行っている。ベッドから車いすへ、車いすからベッドへの移乗は、車いすをベッド横に移動し、アームレストをはねあげてあげれば、見守りのみで移乗可能。腰が痛い時や、風邪を引いている時は力が入らないことがあるため、移乗時注意が必要。―対応―
サービス時、排泄介助が終わり、ベッドから車いすへの移乗をする際に、腰の痛みを訴えていたが、「ご自分で出来る」とご利用者が言ったため、見守った。ベッドから車いすへ移った際に、車いすに浅く座ってしまい、ヘルパーも支えきれずずり落ちるという形で床に座り込んでしまう。―原因―
・ベッドに端座位になっている時の姿勢が適切な姿勢か確認不足だった。
・座位の保持の時や移乗する時にすぐに補助できるような立ち位置での‘見守り‘が出来ていなかった。
―対策―
・ベッドから起き上がった際に、座位の保持がご自分でできているかを確認する。
・何かあったときにすぐに介助できる位置にいる=見守りであることを再度確認する。
この記事を振り返って・・・
いかがでしたでしょうか?
今回はヒヤリハットの報告書の書き方について
ご説明させて頂きました!
5W1Hを意識して
起こった事象を
そのままわかりやすく伝えることが
大切です。
その為に文字を使ったり絵や
間取りなどプラスの配慮をすると
いいでしょう。
文例も紹介させて頂きましたが、
毎日の勤務の中で
たくさんの人の報告書を読み、
書き方を盗むことが
報告書をうまく書く、一番の秘訣です。
最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。